(※2019/9/6更新:milkcocoaの終了に伴い、BaasをmilkcocoaからBeeBotteへ変更した記事を追加掲載しました。詳しくは、「会議室使用状況センサーの自作〜(2′) BeeBotteの設定〜」をご参照ください。)
前回、「[1]会議室使用状況センサーの自作 〜IoT人感センサーの製作〜」で人感センサーを製作しました。
今回は実現方法の二番目、「センサーデータの保管先IoTサーバのセットアップ」のお話。
1.会議室使用状況センサーの実装構想(振り返り)
目標は、会議室に自作したIoT人感センサーを設置して、センサー状態を会社のスケジューラーであるサイボウズに表示させる。
実現方法としては以下のように考えて作ります。
1. マイコンと人感センサーを使って電子工作(IoTデバイス製作)
2. センサーデータの保管先IoTサーバのセットアップ←今回はこちらの話
3. IoTデバイスのプログラミング
4. JavaScriptで簡単なページを作成して、IoTサーバの情報を取得し表示
5. サイボウズガルーンに設定
2. センサーデータの保管先IoTサーバのセットアップ
センサー状態をWebで表示する為に、サーバにセンサーデータを保管して、サイトを開いたときの現在ステータスを表示するという方法で実現します。
センサーデータを常に保管している状態なので、後々、会議室の利用統計を取ることも可能になります。
IoTであれば、MQTT(Message Queuing Telemetry Transport)プロトコルがスタンダードのようなので、無料で使え、かつ簡単に使えるmilkcocoaを使うことにしました。
milkcocoaは現在有料プランの受付は停止しているようですが、以下の範囲内であれば無料で使えます。
パラメータ | 制限値 |
---|---|
配信メッセージ数 | 200,000件/日 |
同時接続数 | 20台/日 |
保存データ数 | 100,000件 |
保存データ数を越えると、センサーデータを保管することができなくなるので、必要であれば毎月サイトにログインして確認する必要がります。
3. milkcocoaのセットアップ
milkcocoaのユーザ登録などは、Qiitaにアップされている「簡単にリアルタイムアプリ作成MilkCocoa入門」を参照してもらった方が詳しくわかると思うので、ここではセンサーで利用する”データストア”と”API Key”の作成のみ記載していきます。
※以下、ストア名、APIキーなどはサンプルで作成しているものなので、ご自身で作成したものに置き換えてご使用ください。
① データストアの作成
ログインして、「新しいアプリを作る」ボタンから適当な名前をつけて作成します。
② API Keyの作成
人感センサーのデータなので特にハックされても問題ないとは思いますが、念のためAPI Key認証を使ってセキュアに利用します。
アプリを作成後、アプリ名をクリックし、左ペインにある認証を開きます。
ここで「認証済みクライアント以外を接続不可にする」を有効、「新しいAPI KeyとAPI Secretのペアを生成する」ボタンを押します。
③ プログラムで使用するデータの保管
これで一通りmilkcocoaのセットアップは完了です。
この後のプログラミングで必要なので、以下の情報を保管しておきます。
- Milkcocoa Arduino SDK
- データストア名
- app_id
- API Key
- API Secret
4. 次回はセンサー部のプログラミング
次回は「3. IoTデバイスのプログラミング」について書いていきます。
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