会社でまた席替えをすることになった。
秘書の席には業者向けの扉開錠スイッチボックスが設置されているのだが、このスイッチは有線で配線のやり直しには毎度床を開けて引きなおす事が必要なのでメンドクサイ。
幸いこのスイッチボックスはスイッチしかなく、リレーでon/offすれば良さげなので早速無線化することにしました。
1.ワイヤレススイッチの仕様
送信部
- スイッチボタンは2つ
- ボタンを押すと違う色でLEDを点灯させる
- 今あるスイッチボックス内に収める
受信部
- 解除ボタンは2つなので2ちゃんは必要
- 必要ないかもしれないが、スイッチを押した時がわかる様モニターランプをつける
2.無線モジュールの下調べ
最近は無線化モジュールもいろいろあるんですね。
とりあえずネットで見つけたSC2262/SC2272を搭載したaitendo製のモジュールを採用することにしました。
315Hzの無線モジュールで、受信モジュールRX315-XWC682と送信モジュールTX315-2262FDが利用できそうなので
3.ワイヤレススイッチの回路図
この送信機のモジュールはaitendoさんでもあまり詳しい情報がなくて、基板を眺めたり、aitendoさんで同じモジュール使っているキットの回路を参考にしたり、搭載されているエンコーダ/デコーダーチップのデータシートで調べた結果、以下の様にしてみました。
部品(受信部)
- 受信モジュール(315MHz/4ch) [RX315-XWC682](動作モード:M4)
- リレーモジュール(5V) [SRD5V-S3P] 2個
- ユニバーサル基板
- 抵抗240Ω
- LED(家にあった適当なもの)
- 5V電源アダプター(不要になった充電器など)
- ケース
部品(送信部)
- 送信モジュール(315MHz) [TX315-2262FD]
- 汎用小信号高速スイッチング・ダイオード 1N4148 2個
- 抵抗10kΩ 2個 抵抗100Ω 2個
- フルカラーLEDカソードコモン (LLED−501A:マルツ または OSTA5131A:秋月電子)
- ユニバーサル基板
- 電池ボックス(CR2032)[BTB-CR2032X2]
- ヘッダーピン(スイッチ用)
- ヘッダーソケット(送信モジュール用)
- コネクタ数種数個
- 既存のスイッチボックス(露出増設スイッチボックス、埋込ネーム押釦B)
4.ワイヤレススイッチの製作
送信機、受信機でペアリングさせるため、エンコーダ/デコーダチップ及び実装発振抵抗(Rosc)値で決める必要がありますが、既にICチップも抵抗も含まれた対応モジュールを購入しているのでここでは特に気にすることはありません。
ただ送受信機で同じアドレスコードでICの足をHighとLowにハンダ付けする必要があります。
送信部の製作(送信モジュールTX315-2262FD)
このスイッチボックス、あまり収納容量がないので基板とスイッチが直接ピンヘッダーに取り付けられるようにしました。
赤い送信ユニットは、電源用と2ch分を4芯コネクタで接続。
あとは電源とフルカラーLEDのコネクタをメンテナンス良くするため取り付けています。
フルカラーLEDは、上のボタンと押すと緑色、下のボタンで青色が光るようにしてみました。
受信部の製作(受信モジュールRX315-XWC682)
こちらはモジュール組み合わせなので難しいことはないので、半田付けしていく。
ピンソケットが前に出過ぎていて位置調整したため、ランドが取れて少し汚くなってしまいました。
ケーシングしてテスト
送信機のスイッチを押すと、ケースに付けたLEDが光るようにしました。
あとは電気錠とのラインをリレーにそれぞれ接続したら完成です。
本当はこちらもボタン1/2の押下で色分けしたほうが良かったのではないかと、後悔しています。あと、ケースの選択も余り良いとは言えない仕上がりなので、受信部の全体像は掲載しません。
まとめ 電池の持ちについて(2019/8/21追記)
もう2年以上使用していますが、未だ電池切れになっていません。
CR2032の電池自体はアキバで安物を購入したものですが、このモジュール自体の消費電力のパフォーマンスがかなり良い感じなのでしょうか。
まあ、スイッチを押した時だけ電源供給される仕組みのものなので、何回押すかにもよるかもしれません。
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