(注意)こちらで紹介している記事はあくまで検証行為として行っており、改造を目的として勧めるものではありません。記事内容をもとに行なったことによる破損や事故に関して当方で責任は持てません。
以前、購入してカギや入館カードなどに取り付けてましたが、先日入館カードを紛失して「そう言えばmamorio付いてた!」と調べてみたらとうの昔に電池切れ。
もはやカギもキーホルダー化したまま何の意味もなく持ち歩いてました。
これじゃいかんと電池交換&長期間利用できる方法を考えてみました。
1. mamorioの仕様
詳しくはmamorioのサイトを見てもらえれば良いのですが、以下簡単に。
MAORIOはカギなどに取り付け、紛失した際、登録されたスマホから「iPhoneを探す」のようにこのデバイスを探すことが出来るIoTデバイスです。
仕組みは、スマホとBluetooth通信して、スマホのGPS位置情報を基にスマホを通じてサーバに保管されます。MAMORIO自体にGPS、インターネット通信機能が付いているわけではないので、MAMORIO単体では機能しません。
また、他の人のスマホにインストールされたMAMORIOアプリとも通信をして、みんなで探したいデバイスの位置情報をサーバに通知してくれる機能があります。ただ、駅などのようにたくさんの人が往来する場所でないと機能しないかもしれません。
mamorioデバイスは、内臓電池がCR1616であり、保証6ヶ月、電池寿命1年程度。
スマホにデバイスを登録してから6ヶ月経つと、アプリに「OTAKIAGE」のメッセージが表示。「OTAKIAGE」は、そろそろ電池切れになりますよという案内と共にお得にリプレイス出来るセールスの案内が表示されます。
2. 長期間対応の考察
内蔵された電池はCR1616で、容量約60mAhというところでしょうか。
今年MAMORIO REという電池交換可能な新製品が発売されました。電池交換可能で繰り返し使えるものの、同じ型番の電池を使用しており、使用期間は変わりありません。
60mAhで約1年であれば、コイン形リチウム電池の使用推奨期間である5年で考えると、300mAh程度あれば良いことになります。
wikipediaのコイン形リチウム電池を見るとCR2450が610mAhもあり10年寿命となりかなり良さげです。
今回は比較的に安く手に入りやすいCR2032で、約225mAhで約3年9ヶ月持たせることが出来そうなので、これを使ってみました。
またもう一つ車載用として単4電池2本バージョンも作ってみました。
CR1616 | CR2032 | CR2450 | 単四電池 | |
---|---|---|---|---|
電圧 | 3V | 3V | 3V | 1.5V |
容量 | 60mAh | 225mAh | 610mAh | 1200mAh |
サイズ | D 12.5 mm H 1.6 mm | D 20 mm H 3.2 mm | D 24.5 mm H 5.0 mm | D 10.5 mm H 44.5mm |
3. 制作
3-1. 部品一覧
コイン形用
- CR2032
- CR2032用電池ケース
- 電線
- 熱収縮チューブ25mm径
単4電池用
- 単4電池 2本
- 電池ケース
3-2. 制作
まずMAMORIOを分解します。本体はカッターの刃を入れて殻割りします。電池はスポット溶接されてますが、マイナスドライバーで簡単に引き剥がせます。
基板から電池金具を外し、配線をハンダ付けしていきます。
電池ケースにも取り付けて完成。(メッチャ簡単)
コイン形の方は、防水も兼ねて熱収縮チューブで基板を閉じ込めます。
4. MAMORIOアプリへの登録
電池を入れ替えると、これまで登録して電池切れとなっていたデバイスは、再度息を吹き返します。たただ、「想定寿命が過ぎました」というメッセージが表示されっぱなしになりますので、気になるようであれば、一度登録解除してから再登録するとメッセージが消えます。
今回寿命を延ばしたとしても、デバイス自体に180日タイマーみたいなのがあるようで、登録から180日経つとまた寿命のお知らせが出てきますので、必要あれば再登録を繰り返す必要がありそうです。
最後に
実はこれ、3年前に作ったもので両方とも稼働していました。
2017年4月に稼働し始めて3年5ヶ月、コイン形はそろそろ電池切れになると思われますが、どのくらい持ったのか、またこのブログで紹介したいと思います。
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