残念なことにMilkcocoaのサービスが、2019年10月末をもって終了との発表がありました。
milkcocoaはよく止まることもあり、6月頃より代替のサービスを検討してましたが、サービス終了となった今、本腰入れて探さなくてはならない。通勤中やお昼時間にひたすら探しまくって、ようやく移行先となる新たなサービスを決めたので、今回はmilkcocoaから新サービスへ変更する方法について記載していきます。
また、現在社内環境がサイボウズからSharePointへと移行したので、今回はSharePointへのプログラムに変更した内容にしています。
1. 会議室使用状況センサーの実装構想(振り返り)
少し目標を変更して、会議室に自作したIoT人感センサーを設置して、会議室センサーの状態を会社のSharePointに表示させることを目標としました。
- マイコンと人感センサーを使って電子工作(IoTデバイス製作)
- センサーデータの保管先IoTサーバのセットアップ(BeeBotte編)←今回はこちらの話
- IoTデバイスである会議室センサーのプログラム修正(BeeBotte編)
- JavaScriptで簡単なページを作成して、IoTサーバの情報を取得しSharePointで表示
2. 移管先IoT Baasサービスの選定
移行先選定についてはかなり悩みました。今後の会議室センサーやBaasのメンテナンスを考え、以下の仕様としました。
- 社内担当者が異動・退職しても対応できること
- Bass構成がシンプルであること
- コストをあまりかけない事
また、現在運用している会議室センサーのメッセージ数を調べると、1日平均376件、最大576件のメッセージ数であり、大体12000メッセージ/月あれば良さそう。
部屋名 | A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | 総計 |
月間計 | 1,126 | 1,024 | 1,262 | 1,085 | 1,103 | 1,002 | 820 | 1,081 | 954 | 1,011 | 1,196 | 11,664 |
ひたすら調べたところIo向けのBaasとしては、今のところ以下のようなものがありますかね。
AWS、Azureはいくつかのサービスを組み合わせて構成する必要があり、また有料なので今回はパスしました。また、Kiiについてもサイトに料金体系の記載が見当たらず、こちらも見送りとしました。
ただ、Kii Cloudを使ってみたい方は、「寝過ごし防止アラーム – Kii Cloud で”プチ”スマートハウス」が参考になるかと思います。
無料であるCloudMQTTとBeeBotteについては、少し深掘りして調べた結果、CloudMQTTは5コネクションしか対応しないとのことなので、今回はBeeBotteを採用!
現在のmilkcocoaとBeeBotteの仕様比較は、以下のような感じ。
制限内容 | milkcocoa | Beebotte |
メッセージ数/日 | 2万件 | 5万件 |
メッセージ数/月 | 特になし | 150万件 |
データ保存 | 10万件 | 3ヶ月 |
同時接続数 | 20台 | なし |
3. BeeBotteのセットアップ
BeeBotteは、milkcocoaのように簡単にセットアップができます。そして何よりも設定手順がシンプル。セットアップの流れは以下のような感じ。
3−1. BeeBotteへサインアップ
BeeBotteのサイトに行ってサインアップします。
ユーザ名とパスワード、登録メールアドレスを設定すると、登録したメールアドレスに仮登録メールが届くので本登録を行えば完了。
以前記事にした「これって情報漏洩じゃないの?」で書いた自分なりの理想通り、仮メールからの本登録という流れだったので、ちょっとBeeBotteが気に入りました。笑
3−2. Channel作成
ログイン後、My Channelから[Create New]ボタンを押します。
Channel Nameを設定し、Resourceとデータタイプをセットして登録していきます。
今回セキュリティは特に意識しないため、このChannelはPublicで設定していきます。
登録完了すると新しいChannelが作成されます。
作成されたChannel「RoomStatus」を見てみるとResource等以下のようになっています。
ここに記載されたTokenをスケッチに記載する必要がるのでコピーしておきます。
4. 次回は会議室センサーのリスケッチング(プログラミング修正)
次回は「(3′) BeeBotte版ArudinoでESP8266のプログラミング〜」について書いていきます。
コメント